スポーツとしてのライフセービング
前回記事で、どのようなレースだったかを綴ってみましたが、なんとなくイメージしていただけたでしょうか。
常に状況が変化し続ける海というフィールドを舞台にしたライフセービングスポーツは、本当に奥が深い。
もちろん、どんなスポーツにおいても、奥深さというものはあると思います。
先日引退されたイチロー選手は生涯打撃フォームを改良し続けていると語っていました(NHKスペシャル「イチロー最後の戦い」https://youtu.be/K8svmHaOecA)
例えばボードレースにおいては、基本姿勢は同じであっても、波を越える時、波に乗るときはもちろん、風や潮の流れによっても微妙に体の動きや重心を変化させることによって、より抵抗を減らしスムーズにボードを走らせることが出来る。日毎の違いではなく、1秒単位の変化に対応しなければならないのだから、本当に難しい。
また、「ゴールの先に救う命がある」と日本では謳われているが、オーストラリアでスポーツとしてのライフセービングの本髄に触れて、「全力を出し切って命を救えるか」といったほうが当てはまる気がします。
ゴール後に座り込んでも膝に手を当てても、寝転がっても、全力を出し切ってゴールした選手の姿は輝いています。
オーストラリアの選手に日本人が勝つには、ライフセービングスポーツに対する考え方からまず変えていかなければいけないのかもしれません。
にもありましたが、全日本選手権の出場種目制限が今年から無くなるという、ニュース!
これは本当に私自身も嬉しい!そして、今後、日本の競技力向上に大いに繋がっていくはずです。
何故なら、日本国内とオーストラリア国内での大会数を比べてみると、歴然とした差があります。
日本国内では(オーシャンのみ)
・神奈川オープン
・全日本種目別選手権
・全日本学生選手権(大学生のみ)
・全日本予選会
日本ライフセービング協会の関連ではない大会を合わせてもせいぜい8大会?ほど。
しかも、ほとんどの選手が全大会には出場されていません。
さらに、各大会個人2種目制限がある大会がほとんど。
一方のオーストラリア国内では(オーシャンのみ)
・オーシャン6シリーズ 全6ラウンド
・オーシャンズ38 全3ラウンド
・マルチドーカップ
・ブランチタイトルズ
・ステートタイトルズ
・オーストラリアンタイトルズ
主要大会だけでもざっと13大会。しかも、全大会において出場種目に制限はありません。
1年だけでこれだけ差があれば、レース経験値の差は計り知れた物ではありませんね…
実際、レース毎にオージーとの経験値の違いに愕然とします。
ここで最初の話に戻りますが、ライフセービングスポーツはまだまだ奥が深い。私たちよりもはるかに経験豊富なオージーのトップ選手でさえも、1分1秒毎に、コース選択パドルフォームを考えて1本のレースに臨んでいる。それが結果的に失敗(負け)に繋がることもある。成功(勝ち)がそのレースで得られたとしても、その結果はそのレースでしか通用しない。次のレースで同じことをしても、失敗になり得るという事。
なんだか混乱してきましたが、本当に奥が深いんです。
しかし、だから面白い!
そんな事を考えていた時のイチロー選手の引退ドキュメンタリーは、さらにさらに深く考えさせられました。
あー!スポーツって面白い⛷🏂🏋️♀️🤼♀️🤸♀️⛹🏻♀️🤺🤾🏻♀️🏌🏻♀️🏇🏾🧘🏼♀️🏄🏽♀️🏊🏼♀️🤽🏼♀️🚣🏼♀️🧗🏿♀️🚵🏿♀️🚴🏾♀️😎🤟